海外火山研修コース
 

火山の多い日本で暮らす我々にとって、火山の噴火を正しく理解して、ふだんは火山と共生しつつ万一の噴火に際しては災害を出来る限り回避できる知識を持つことが大切です。このため、小・中・高校の理科の教科書では少なからぬ頁が火山についての学習に割かれています。しかし、大多数の教員は経験したことのない火山噴火を教えるのに苦労されているのが現状のようです。

そこで当機構では、火山の専門家である宇井忠英専務理事(北海道大学名誉教授・元日本火山学会会長)の案内で、教科書にも掲載されている海外の火山地域を訪れて現場で火山の地形や噴出物を見学し、火山との共生や災害の実態を学ぶことができる海外火山研修コースを実施しております。ハワイ島キラウエア火山、米国西岸のセントへレンズ火山、ニュージーランドのタウポ火山帯の3コースそれぞれ1週間程度の日程を次の通り設定しました。

参加希望者は20名以下のグループを作り希望コースを選んでから、大よその実施希望時期もお考えの上、当機構事務局にご相談下さい。案内者の旅行経費は参加グループでご負担下さい。謝金は不要です。参加者には案内者が作成した見学コースのガイドブックを贈呈します。

※事前の問い合わせは hokkaido@npo-cemi.com までお寄せ下さい。

 

キラウエア火山コース (通年実施可能)

第1目 
【午後】日本出国→【機内泊・午前】ホノルル乗り継ぎでハワイ島(ヒロ)到着。 1983 年以降の溶岩流災害現場 
第2日目〜第4日目
【キラウエア火山国立公園見学】 キラウエア火山の地形と噴出物、キラウエア火山の国立公園としての活用、上空からの溶岩原展望(オプション料金別途:ヘリフライトは事前予約制で最大17名までとなります)、ジャガー博物館(火山博物館)、米国地質調査所キラウエア火山観測所、つなみ博物館
第5日目
ヒロ→ホノルル 乗り継ぎで日本へ
第6日目
【午後】日本帰国

セントヘレンズ火山コース (6月〜9月に実施)

第1目 
【午後】日本出国→【機内泊・午前】ポートランドまたはシアトル着、キャッスルロックに移動、ビジターセンター見学
第2日目〜第4日目
【セントヘレンズ国立火山モニュメント見学】山頂部の地形遠望、1980 年5 月18 日の火山体崩壊堆積物、火砕流堆積物、泥流堆積物、森林の破壊と回復状況など
第5日目
ポートランドまたはシアトルから日本へ
第6日目
【午後】日本帰国
日程を1 日延長して、サンフランシスコ近郊の地震断層を見学することが可能です。


タウポ火山帯コース
 (11月〜4月に実施)

第1目〜第2日目
【午後】日本出国→【機内泊】 オークランド着、タウポへ移動
第3日目〜第6日目
トンガリロ国立公園、ファカパパビジターセンター、 タウポ火砕流、 ワイラケイ地熱発電所、タラウエラ 噴火の埋没集落 、ワイマング地熱地帯など見学、オークランドへ移動
第7日目
オークランドから日本へ