EVENT

2005/01/20
From: CeMI事務局
火山視察〜ハワイ島で火山との共生を学ぶ
第2グループ視察報告
2005年1月5日(水)〜10日(月)
2回目のハワイ島火山視察行事が6日間の行程で実施された。参加者は北海道・東北・北陸・関西の小中高校の教員とそのOB合わせて14名、公立博物館職員、火山の専門研究者、防災担当の報道関係者各1名の合計17名、それに添乗員と現地ガイド、案内担当者(宇井専務理事)、25席のマイクロバスを利用して行われた。


1月5日
 各地から夕方成田に集合した一行は機内泊を経て午前中にホノルル到着、ハワイ島行きの便に乗り継いで昼すぎにヒロに到着した。マイクロバスに乗って市内のショッピングセンターに向い、軽食を済ませると共に視察行事中に必要な飲料水や嗜好品を購入した。その後ホテルでチェックイン、空港からトラックで別送したスーツケースなどは客室に搬入されていた。休憩を取らずにマイクロバスに再び乗車して、スマトラ沖地震津波の後のため平常より来訪者の多い市内の津波博物館に向った。

津波博物館
<津波博物館>

  1時間近くかけて展示を見学し記録ビデオを見た後に博物館近くの観光スポットレインボーフォールを訪れた。この滝はマウナロア火山の溶岩流を侵食して出来ている。その後1946年と1960年の2回津波により被災した市街の跡地を公園化した場所に向った。

公園化された津波被災地
<公園化された津波被災地>

ホテルに戻り各自自由に夕食を取った後、会議室で火山国立公園の施設の特長などの解説があった。

1月6日
朝食後8時にマイクロバスでホテルを出発し国立公園に入った。まずジャッガー博物館を訪問して資料を購入、展望台からキラウエアカルデラを見下ろした。

ジャガー博物館の展望台にて写真撮影に余念のない参加者達
<ジャガー博物館の展望台にて写真撮影に余念のない参加者達>

 ついでハレマウマウ火口で1924年の爆発的噴火の解説があった。ケアナカコイ火口では遊歩道に歩きながら1974年の割れ目噴火でできた噴出物の産状と地形を見た。ボルケーノハウスで昼食後ハワイ火山観測所を訪問した。前所長のスワンソン博士から観測所で行っている噴火予知観測のシステムや防災に向けた観測成果の周知方法の解説を受け、質疑があった。傾斜観測システムが捉えたスマトラ沖地震の長周期振動の記録を見せてもらいその精度の良さに参加者から驚きの声があがった。1時間半に渡った観測所滞在の後、サーストン溶岩トンネルと1959年噴火によるプープアイ噴石丘の遊歩道を歩いてそれぞれの地形や産状を見学した。

サーストン溶岩トンネルの遊歩道で参加者の意見交換
<サーストン溶岩トンネルの遊歩道で参加者の意見交換>

  その後ビジターセンターで資料を購入し、ホテルには午後6時に戻った。各自夕食を済ませてから任意参加の形で夜のミーテイングを案内者の客室で行った。参加者の自己紹介から話題は防災教育の現状に集中し、活発な意見交換が続いたが翌日の行動に備えて2時間あまりで終了した。



戻る
(C)環境防災総合政策機構